健康情報
ウェイトトレーニングと持久力トレーニングの効果はお互いに影響しない

 

スポーツ前の飲食はトレーニングや試合の結果 に絶大な影響があります。適度な栄養 はトレーニングの効率や試合の成績を上げ、不適切な飲食では疲れやすくなったり、おなかに合わなかったりし、いつもの力が出せなくなります。  
   持久力及びウェイトトレーニングの特徴 
一般のスポーツやトレーニングは2種類に分かれます。一種類は持久運動、長時間の持続的運動のことで、マラソン、遠泳、長距離サイクリング等がそれにあたります。主な目的は心肺機能の増強にあり筋肉の酸素消費能力を高め、長時間にわたって有酸素運動をできるようにします。また、ウェイトトレーニングは筋肉の最大荷重能力や抵抗力の向上を重視し、様々な部位のウェイトトレーニングでの主な目的は筋肉強度の向上、筋肉繊維の増大にあります。

 
   トレーニングの効果 
トレーニングを開始してある程度時間がたったとき、トレーニング方法の違いによって人体には異なる効果が現れます。一般に、持久力トレーニングは最大酸素摂取率を上げ、また心臓の血液輸送能力・毛細血管の数を増やすことにより、筋肉への血液の供給量が増し、その結果筋肉は更に効率よく血液中の酸素を利用することができます。同時に増加した筋肉中の筋肉繊維と酸化された養分が、エネルギーの酵素活性を高め、筋肉が効率的に血液中の酸素を使うことができるため、有酸素運動は運動に必要なエネルギーを供給します。

またこの運動は乳酸の生成と堆積を防ぎ、筋肉の疲労を和らげ、長時間一定強度の運動を行えるようにします。しかし、時には持久力トレーニングは筋肉の強度を下げ、また筋肉の増大促進には大きな効果はありません。 ウェイトトレーニングは筋肉の強度を高め、筋肉の成長と増大を促しますが、筋肉繊維と酸化酵素は増加せず毛細血管の成長も促進させません。筋肉中の有酸素運動に必要な物質の濃度を下げるため、単純なウェイトトレーニングは持久力運動の助けにはなりません。  

多くのスポーツが長時間の持久力と筋肉の強度を共に必要としています。たとえば、バスケットボールの選手は40分プレイする持久力と同時にジャンプに必要な筋肉強度を必要とし、それによって試合中の激しい運動にも耐えられます。野球の選手は9回までプレイできる持久力と同時に、バットを振ったり、ボールを投げたりするのに十分な筋肉強度を必要とします。たくさんのプレイヤーは参加するゲームに対応できるよう、持久力トレーニングとウェイトトレーニングを同時にする必要があります。  

前述の文章は2種類のトレーニング方法によって人体への異なった効果を生み、1種類のトレーニングによって偏った効果を補う効果があることを述べています。たとえば、ウェイトトレーニングは筋肉を増大させますが、同時に筋肉中の酸化酵素濃度を低下させ、持久性運動に影響を与えることも考えられます。  下の記事では同時に2種のトレーニングを行った場合、その効果に影響はあるのかについての報告です。その結果、一日のうちに2種のトレーニングを行うよりは日によって違ったトレーニングをすることにより、よい効果が得られます。

 
   研究結果 
カナダアルベルタ大学(University of Alberta)の研究員は1週間に3日、脚部のウェイトトレーニングのみを行った場合と、1週間に3日間ウェイトトレーニングを行い、別の日に持久力トレーニングも行い2種のトレーニングを交互に繰り返した場合の比較をしました。12週間のトレーニング後、どちらのグループも脚部の筋肉強度・大きさは共に大幅な増加が認められ、また増加は同程度でした。そのため週3日以外の日に行った持久力トレーニングは、ウェイトトレーニングの効果に影響を及ぼさないことがわかりました。  

もう一組のカナダのマクマスタ大学(McMaster University)の研究員は一日に同時に2種のトレーニングを行う場合と、一日一回おきに交代で行う場合の効果を比較しました。毎週それぞれ同じ種類のト レーニングを2度ずつ行い、ウェイトトレーニングは脚部の筋肉で、持久力トレーニングはエアロバイクを使って行われました。どちらのトレーニングとも主に使うのは脚部の筋肉でした。20週間後どちらのグループとも脚部の最大負荷は増加しました。この方法では一回おきに交代で行った人の方が増加が比較的大きい結果となりました。しかし、大腿四頭筋の強度増加と、脚部筋肉増大の幅は二組ともあまり差はなく、また持久力トレーニングの起こす変化、最大酸素消費率・酸化酵素活性の増加は二組とも変化の幅は同程度でした。したがって、一日に同時に2種のトレーニングを行っても一回おきに交代で行っても、トレーニングの効果はあまり変わりません。

 
   私からの提案 
上記の2つの研究の結果から1種類のトレーニングに、もう1種類の別なトレーニングを加えても、効果に悪い影響はありません。その上一日に同時に2種のトレーニングを行っても一回おきに交代で行っても、トレーニングの効果はほとんど同じす。従って、もしあなたが2種類のトレーニングによって運動能力を高めたい、または持久力と筋肉強度を同時に高めたいときにも、心配はいりません。同時に2種類のトレーニングを行っても各種トレーニングの効果は得られるのです。  一日に同時に2種のトレーニングを行うにしても一回おきに交代で行うにしても、重要なことはあなたのスケジュールです。もしあなたが一週間に4,5日運動できるなら、トレーニング方式を毎日交互に換える方がよいでしょう。そうすれば筋肉疲労は起こりにくく、またウェイトトレーニングで失った栄養分やエネルギーをゆっくりと補うことができます。もし、あなたが一週間のうち2,3日しか運動ができない場合は、一日に同時に2種のトレーニングを行うほうがよいでしょう。この時運動中に適度な糖分と水分を補いエネルギーを補給すれば、十分な運動強度を保つことができます。まず先にあなたにとって重要なトレーニング方法を考え、どのトレーニングを行うか決めましょう。あなたの目標が筋肉増強にあるならば先にウェイトトレーニングを行い、その後持久力トレーニングを行います。なぜなら、時には2番目の訓練は疲労により予定の運動強度で行うことができないおそれがあるからです。もし2種類のトレーニングが同じように重要なら、自分で好きなように順番を決め、または交互に入れ替えて、トレーニングが単調にならないようにしましょう。
 

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